男性の体には、テストステロンがある。
テストステロンという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
いわゆる「男性ホルモン」の代表です。
男性らしさや性に関係するもの。
あるいは、筋肉をつくるホルモン。
私も、そんな程度の認識でした。
ところが最近、少し調べてみると、
どうもそれだけではないようです。
筋肉だけの話ではありません。
テストステロンは、
男性の体のさまざまなところで
働いているホルモンです。
筋肉や骨を保つこと。
赤血球をつくること。
男性機能を維持すること。
さらに、活力や気分などとの関係も
指摘されています。
つまり、筋肉をつけたい人だけが
気にすればいいホルモンではありません。
普段は意識することもありませんが、
男性の体を内側から支えているものの
ひとつなのです。
年齢とともに、変化していきます。
テストステロンは、
いつまでも同じ量がつくられる
わけではありません。
個人差はありますが、
年齢を重ねるにつれて
低下していく傾向があります。
だからといって、
「テストステロンが減ったから、
すべての不調が起きる」
という単純な話でもありません。
疲れやすさや筋力の低下には、
睡眠、運動、食事、ストレスなど、
さまざまなことが関係しています。
年齢による体の変化もそのひとつです。
そして、脳との関係も研究されています。
ここは少し意外でした。
テストステロンと、
記憶や認知機能との関係についても、
長年研究が続けられています。
ただし、
「テストステロンを増やせば、
記憶力が良くなる」
と分かっているわけではありません。
実際、テストステロン値が低い
高齢男性を対象にした大規模な研究では、
テストステロンを補充しても、
記憶力などが明確に改善したとは
認められませんでした。
関係している可能性は研究されている。
けれど、まだ分からないことも多い。
このくらいに理解しておくのが、
今のところ正しそうです。
では、多ければいいのでしょうか。
筋肉にも、骨にも、性機能にも関係する。
そう聞くと、
「だったらテストステロンは
多い方がいいのでは?」
と思ってしまいます。
でも、ホルモンというものは、
どうやらそんなに単純ではありません。
大切なのは、
無理に増やすことなのか。
年齢に合った状態を
できるだけ保つことなのか。
そして、運動や睡眠、食事など、
毎日の生活でできることはあるのか。
テストステロンのことを知ると、
次々と気になることが出てきます。
少しずつ、調べていこうと思います。
※本記事は健康について考えるための一般的な情報です。
診断や治療を目的としたものではありません。
医学的な内容は、公的機関・医学会・医学論文などの情報を確認して掲載しています。