そもそも、細胞とは何だろう。

自分の身体を見てみると、
手があり、足があり、皮膚があり、髪があります。

その内側には、筋肉や骨、血液、内臓があります。

では、それをどんどん小さく見ていったら、
最後は何になるのでしょう。

そのひとつが、細胞です。

人間の身体は、約30兆個ともいわれる細胞からできています。

数字が大きすぎて、もう想像もできません。

でも面白いのは、その一つひとつが
ただ並んでいるだけではないことです。

細胞は、身体をつくる小さな「粒」ではありません。

栄養を取り込み、エネルギーをつくり、
必要な物質をつくり、周囲からの情報を受け取る。

小さいながらも、それぞれが活動しています。

しかも、みんな同じ仕事をしているわけではありません。

筋肉の細胞は、縮むことで身体を動かす。

神経細胞は、情報を伝える。

赤血球は、酸素を運ぶ。

皮膚をつくる細胞は、身体と外の世界との境界を守る。

同じ一人の身体の中にいながら、
まるで違う仕事をしています。

さらに不思議なのは、
私たちの身体は完成したままではないということです。

古くなった細胞が失われ、
新しい細胞が生まれる組織もあります。

皮膚も、血液も、腸の内側も、
ずっと同じ状態ではありません。

一方で、長い間働き続ける細胞もあります。

よく「人間の身体は何年かですべて入れ替わる」といわれますが、
実際にはそんなに単純ではありません。

身体の場所によって、
細胞の一生も違うのです。

考えてみれば不思議です。

朝起きる。
歩く。
食べる。
仕事する。
眠る。

私たちは何気なくやっていますが、
その間も身体の中では、膨大な数の細胞がそれぞれの仕事を続けています。

それを、自分で指示しているわけではないのに・・・。

「そろそろ酸素を運んでおいて」
「傷んだところを直しておいて」

そんなことを考えなくても、身体は動いています。

鏡を見ると、
自分の身体はひとつに見えます。

でも、その内側をずっと小さく見ていけば、
そこには数え切れないほどの小さな働きがあります。

自分の身体は、自分が思っている以上に、ずっーと忙しいんです。

そう考えてみると、
いつも当たり前に使っている身体が、
少し違って見えてきます。


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