効率化しても、なぜか疲れる理由(ab-a)

仕事のスピードは、確実に上がっているはずです。

・メールは短くなった
・資料作成も早くなった
・調べものも、以前よりずっと楽になった

それでも、
「なぜか疲れが抜けない」
そう感じる日が増えていないでしょうか。

これは、努力不足の問題ではありません。
多くの人が、同じところでつまずいています。


頭・気持ち・体を、同時に使いすぎている

今の仕事は、
単純に「体を使う」だけでも、
「頭を使う」だけでも終わりません。

・判断する
・考えをまとめる
・相手に配慮する

こうしたことを、
一日の中で何度も繰り返しています。

効率化によって作業は早くなりましたが、
負荷そのものが減ったわけではないのです。


効率化は「処理」を早くしただけ

効率化とは、多くの場合
「処理速度を上げること」です。

・早く終わらせる
・無駄を減らす
・詰まらせない

一方で、
処理する量そのものは、減っていません。

むしろ、
空いた時間に新しい仕事が入り、
頭の中はずっと動き続けています。


疲れているのは、体よりも「構え」

ここで少しだけ、
疲れが生まれる仕組みを掘り下げてみます。

多くの場合、疲れは
「何かをした結果」ではなく、
**「ずっとやめられていない状態」**から生まれます。

・終わっても、頭の中で仕事が続いている
・判断を保留したまま、次の作業に入っている
・いつ連絡が来ても対応できるよう、気を張っている

こうした状態では、
体を動かしていなくても、
脳と神経は休まっていません。

つまり疲れの正体は、
消耗ではなく、
解除されない緊張であることが多いのです。

疲労というと、
体力や筋力を思い浮かべがちですが、
実際には違う場合が多いです。

・いつでも対応できるようにしている
・気を抜けない状態が続いている
・無意識に力が入っている

こうした
構えた状態が、
長時間続いていることが、
疲れの正体であることも少なくありません。


預けられるものは、預けていい

緊張が続く一番の理由は、
「自分で抱え続けていること」にあります。

・覚えておく
・判断を保留する
・いつでも対応する

これらをすべて自分の中で維持していると、
無意識のうちに、
体はずっと構えたままになります。

最近は、
考えることや整理することを
外に預けられる道具も増えました。

大切なのは、
それを上手に使うことではありません。

頭と神経を、いったん下ろせる場所がある
それだけで、
体は少しずつ反応を変えていきます。

最近は、
考えることや整理することを
手助けしてくれる道具も増えました。

すべてを自分の頭で抱えなくても、
外に預けられる部分はあります。

これは、
手を抜くことではありません。

負荷の置き場所を変えるという選択です。


体のケアも、同じ考え方

体についても、
同じことが言えます。

・正しくやらなければ
・頑張らなければ
・続けなければ

そう考えるほど、
体は構えてしまいます。

一方で、
負荷を預けられる道具があると、
体は自然と力を抜きやすくなります。


何かを足すより、力を抜ける場所をつくる

疲れがほぐれていくプロセスは、
劇的な変化ではありません。

・急に元気になる
・一気に軽くなる

そういうことは、ほとんど起きません。

むしろ、

・気づいたら、ため息の回数が減っていた
・夜、考えごとが短くなっていた
・朝の立ち上がりが、少し楽だった

そうした
小さな変化が先に起きます。

体は、
安全だと感じたときにだけ、
力を抜き始めます。

だから必要なのは、
頑張ることではなく、

・力を抜いていい場所
・預けていい時間
・構えなくていい姿勢

それらを、
日常の中に静かに置いておくことです。

疲れを減らすために、
新しい習慣を増やす必要はありません。

・考えなくていい時間
・構えなくていい姿勢
・任せられる環境

それらを、
少しだけ用意する。

それだけで、
日常の重さは変わります。



日々のメンテという考え方

疲れを感じたとき、
多くの人は「休まなければ」と考えます。

もちろん休息は大切です。
ただ一方で、
何もしない時間が続くほど、
頭の中だけが動き続けてしまうこともあります。

ここでいうメンテとは、
自分を追い込むための行動ではありません。

・短い時間
・小さな動き
・結果を求めない

そうした
ごく軽い体への刺激が、
気持ちを今ここに戻してくれることがあります。

体を少し使うことで、
頭の中に溜まっていた緊張が
外へ逃げる。

その感覚が、
メンタルケアとして働く場合も少なくありません。


続けるためではなく、整えるために

ここで大切なのは、
「続けよう」としないことです。

・毎日やる必要はない
・回数を決めなくていい
・成果を測らなくていい

その日、そのときに
少し体を使う。

それだけで十分な
日々のメンテになります。

 


道具は、気持ちを切り替えるきっかけ

体を動かすことに
少しでも抵抗があるなら、
道具を使うのも一つの方法です。

正しくやるためでも、
追い込むためでもありません。

「今は少し体に意識を戻す」
その合図として、
道具を使う。

それだけで、
行動のハードルは下がります。



効率化が進んだ今、
疲れやすさの原因は
能力や意志の問題ではなくなっています。

だからこそ、
頑張るか、休むか、
その二択だけで考えなくていい。

整える。

その中間の選択肢を
日常の中に持っておく。

それが、
これからの働き方と
体との付き合い方なのだと思います。

 

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