あの時、使わなかったサポーター。
明日から、少し入院します。
入院するのは、たぶん15年ぶりです。
前回は、頚椎ヘルニアの手術でした。
右手が痺れ、マウスを持つことさえ出来ないほど痛くなって、
調べてもらうと、首の骨のところで神経が圧迫されていました。
当時の私は、一日中パソコンに向かう仕事。
画面を見るために首を前に出したり、下を向いたまま長い時間作業したり。
今振り返ると、首にとってはずいぶん無理な姿勢を続けていたと思います。
その頃、先生から、
「首にサポーターをした方がいいですよ」と言われました。
ところが、私はほとんど使いませんでした。
当時のものは肌色で大きく目立つ、それ以上に、
つけても「首を支えられている」という感じが、あまりしなかったからです。
ずっと後になって、ネックサポーターを扱おうと思った時、この経験を思い出しました。
作るなら、ただ首に巻くものにはしたくない。
頭の重さを、下からきちんと受け止めてくれること。
つけた時に、
「あ、首が少し楽だ」
と自分で感じられるものにしたい。
そこは何度も考えました。
今の時代は、あの頃よりさらに、下を向いている人が増えました。
電車の中でも、街でも、スマートフォンをじっと見ながら
首をぐっと下げている人をよく見かけます。
そんな姿を見ると、頚椎ヘルニアを経験した私は、つい首の方を見てしまいます。
首は普段、あまり意識しない場所です。
でも、その上には重たい頭があります。
一日の中で、ときどき姿勢を戻す。
首を休ませる。
そんな小さなことでもいいので、少しだけ首を労ってほしいと思っています。
ネックサポーターを販売している理由のひとつには、
15年前、サポーターを使わなかった私自身の経験があります。
明日の入院は、首ではなく他の部位で問題があったので・・
久しぶりの入院を前にして、そんな昔のことを思い出しました。