階段は、登るより下りる方が疲れるのは、なぜでしょう。

階段を上ると、息が切れます。
一方、下りる時は
息はそれほど苦しくありません。
それなのに、
「下りた後の方が、
脚がだるい。」
そんな経験はありませんか。
実はこれには、
筋肉の働き方が
大きく関係しています。
登りと下りでは、筋肉の使い方が違います。
階段を上る時は、
脚の筋肉が体を持ち上げます。
一方、下りる時は少し違います。
体が勢いよく落ちないように、
筋肉がブレーキをかけながら
体を支えています。
この「支え続ける働き」が、
脚への負担を大きくします。
ブレーキをかける方が疲れることもあります。
重い荷物を、
ゆっくり床へ下ろす時を
思い浮かべてください。
持ち上げるよりも、
途中で落とさないように
力を入れ続ける方が、
腕が震えた経験は
ありませんか。
脚の筋肉も、
これと同じような働きをしています。
翌日の筋肉痛も、下りで起こりやすくなります。
山登りでは、
登りよりも、
下山した翌日の方が
脚が痛くなる人が少なくありません。
これは、
下り坂で筋肉が
ブレーキをかけ続けるためです。
筋肉は、
伸びながら力を出すことで、
小さな負担が積み重なります。
これが筋肉痛につながる
一つの理由と考えられています。
下りる時は、少し歩幅を小さく。
勢いよく下りると、
膝や太ももへの負担が
大きくなります。
そんな時は、
歩幅を少し小さくして、
一段一段、
静かに下りることを
意識してみてください。
それだけでも、
脚への負担を減らしやすくなります。
「楽そう」に見える動きほど、
体は頑張っていることがあります。
階段を下りることは、
ただ重力に任せているだけでは
ありません。
転ばないように。
膝を守るように。
体がぶれないように。
筋肉は、
目立たないところで
ずっと働き続けています。
何気なく下りている階段も、
体にとっては
毎日の小さなトレーニングなのです。
知ると、当たり前だった階段も、少し違って見えてきます。